「ユースエール認証式の模様が島原新聞に掲載されました。」

「ユースエール」に山陰会
~厚生労働省が認定 若者雇用で優良、障がい者福祉分野で県内初~

若者の採用・育成に積極的で雇用管理の状況などが優良である中小企業を厚生労働大臣が認定する制度「ユースエール」に、障がい者・児童福祉事業を行う社会福祉法人「山陰会」(本田龍一理事長)=南島原市深江町=が認定され、22日、ハローワーク島原で通知書が交付された。障害者福祉事業での認定は県内で初めて。

青少年の雇用の促進などに関する法律(若者雇用促進法、2015年施行)に基づく認定制度で、

  • 学卒求人など若者対象の正社員求人を募集している
  • 若者の採用や人材育成に積極的に取り組む企業であること
  • 前事業年度の月平均所定外労働時間が20時間以下、かつ月平均の法定外労働時間60時間以上の正社員が一人もいないこと
  • 全事業年度の正社員の有給休暇の年間付与日数に対する取得率が平均70%以上または年間取得日数が平均10日以上であること

などが条件だが、雇用管理面では高いハードルとなっている。

認定されると、

  • ハローワークなどで重点的にPRされる
  • 自社の商品や広告等に認定マークが使用できる
  • 若者採用、育成を支援ある関係助成金が加算される

などのメリットがある。県内での認定は15カ所で、島原半島では2カ所。(9月末現在)

同法人は1965年に設立し、55年。有給休暇の平均取得日数は年10.7日、月平均所定外労働時間は2.5時間で、育児休業取得率は100%を誇る。各種研修制度を用意して人材育成にも力を注ぐ。若者から高齢者まで心豊かに働けるよう、子育てや親の介護など年齢やライフステージに即した時短勤務なども取り入れ「働きがいのある職場」づくりを行っている。昨年10月には県誰もが働きやすい職場づくり実践企業認証制度「Nぴか」(ながさきキラキラ企業)の四つ星にも選ばれている。認定書通知式で厚生労働省長崎労働局の瀧ヶ平(たきがひら)仁局長が「認定は、働きやすい職場づくりのために努力を続けてきた結果。障害者福祉分野では県内初であり、島原地域に多くの若者が就職し、長く働ける職場づくりを目指してほしい」と期待を込めた。本田理事長は「福祉事業の根幹は『人』。職員一人ひとりが心豊かに、自らの仕事に誇りをもつことが質の高い福祉の提供につながる。今後もすべての人にとって働きやすい環境を整備し、利用者やこどもたちの福祉の向上はもとより、よりよい地域づくりにつながるよう地道に精進していく」と述べた。

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